いよいよリセッションが起こるか?

 逆イールドになってから結構経ったけど、リセッションはいつ起こるだろうか?という疑問が浮かんだ。
ということでリセッションについて解説されている動画を拝見。


逆イールドとは

長期金利よりも短期金利が高い状態のことを指します。
これが表すことは私は以下のように理解している。
通常は緩やかなインフレを目指して政策が展開されるため、今より未来の方が少しインフレしていると見込むことから長期金利の方が短期金利よりも高い状況となる。
ただ、インフレの抑制を目的に政府が政策金利を急激に上げると、インフレがおさまることなら未来は今よりデフレだろうという想定がたち、短期よりも長期の方が金利が安いということになって、逆イールドとなるという訳。
つまり逆イールドはインフレを押さえつけたい政府の意向を示した状態となる。

リセッションは起こるだろうか?

ファンドマネージャーのGrant Cardone氏によると逆イールドが500日以上続いていたことは1920年以降3回しか起こっておらず、そのいずれもで株価は50%以上下落しているらしい。
ちなみに5/15時点で545日とすでに500日を超えて逆イールド状態になっている。
1度目は世界大恐慌、2回目はオイルショック、3回目がリーマンショックである。
ただ、株価の下落は何かが原因で起こる結果であり、原因そのものではない。
では、それぞれ何が原因で起こったか簡単に確認してみる。

>世界大恐慌の原因
詳細は上記URLにまとめられているが、
第一次世界大戦で戦地とならなかったアメリカが戦地となったヨーロッパ等の国への輸出で利益を伸ばしたが、ヨーロッパ等の経済が復調したため、輸出は減少し、在庫過剰となり景気が後退し、株価が暴落するに至ったということのようだ。
後は売りが売りを呼び80%以上の下落を呼んだということだろう。

>オイルショックの原因
イスラエルとアラブ諸国との4度目の戦争が勃発、この戦争でOPECのメンバーであるサウジアラビアやイラン等の6か国が原油の公示価格を70%も上昇させたことに加え、イスラエルの支援国に他する石油供給抑制をするために米国やオランダへ石油の禁輸を決定することで、原油価格が3か月で4倍にも高騰した。
となると、結果として原材料価格が高騰し、急激なインフレが進行したが、消費者にそれを買い支えるだけの原資がなく、ものが売れなくなり株価下落という結果となったのだろう。

>リーマンショックの原因
サブプライムローンの破綻が引き金となった不況。
サブプライムローンとは低所得者向けの住宅ローンのことで、信用力がない人に無理やりお金を貸し付けた上、サブプライムローンを証券化し、世界中の金融機関に行き渡らせた。
結果として焦げ付きが発船し不良債権化、米国有数の証券会社であったリーマンブラザーズが破綻し、経済不安が世界中へ波及し大きな株価の下落を呼ぶこととなった。

これを見ると、大恐慌とリーマンショックは経営の失敗、オイルショックは中東の戦争が起因を考えることが出来るが、リーマンショックについては同様のことが起きないように対策がされているため、いったん考えないことにする。
また違う機会にどんな対策を講じているのか調べてみようかな。

上記の原因を鑑みた時に個人的に今後起こる可能性が高いのはオイルショック的な不況だと考えている。
今は落ち着きを見せているものの4月にはイスラエルへイランが攻撃を仕掛けており、緊張感が漂っている。この攻撃が激化すれば原油への長期的な影響は避けられないだろう。
リセッションの引き金となるのはこの線が濃厚だと思っており、注視が必要だろう。

大恐慌は市場の過熱とそこから生まれた過剰在庫が原因と思われるが、今過熱していると言えばAI関連株である。
ただ、現状GPU等の供給が間に合ってない状態なので、まだまだ持続的な生産/技術開発が必要な状態となっており、この数年で過剰在庫になるとは思えない。
また、半導体はその製造工程や機器納品の関係で元々供給過多と需要過多が繰り返す業態なので、過剰在庫があらかじめ見込まれている業界と言える。
そのため、仮に過剰在庫が発生したとしても大きな影響にはならないのではないだろうか。
となると、やはり世界的な不況の引き金を引きかねないのは中東だろう。

起きないといいけどなぁ、戦争なんて

ではでは

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